「暗闇坂宮下」 外苑前
恋しちゃったかもしれません。。。
馬鹿げた始まりで恐縮だが、小生、これ結構マジだったりする。
出会いは、合コンではない、BBQではない、電車でもない。
「ブログ」だ。
彼女がこのブログを読んで、メールをくれた。そこからすべてが始まった。
かれこれ10往復近いメールのやり取りをした。
メールから汲み取れた彼女の感性、知性に魅力を感じ、会うことを提案する、と彼女も快く受け入れてくれた。
俺はひょんな形で、彼女の容姿は知っていて、勿論そこにも魅力を感じていた。
逆に、彼女は俺の容姿を全く知らない。
知らないというより、教えなかったと言ったほうが正しいかもしれない。
容姿のみならず、俺は多くの個人情報を包み隠した。
理由は一つ、会う前に素性をばらすことで現実と乖離したイメージを与えてしまうより、会ってすべてをさらけ出したい、それでだめならだめでしょうがない、と考えたからだ。
店の前で待ち合わせ、かなりドキドキする。
青山通りから細い路地に少し入った、梅窓院の境内脇に店はある、周りは結構薄暗い。
5分前に到着する。
店の近くに一人の女性が立っている、暗くてよく顔が見えなかったが、話しかけてみる。
「XXさんですか?」
「いいえ、違いますけど。。。」と、その女性は言う。
「失礼しました。」
あれ、やっちゃった。。。。
とっさに二つが頭に浮かぶ。
・ほんとに彼女ではなかった。
・ほんとは彼女だった、だけど俺の容姿を見た瞬間、厳しい現実を直視できず、思わず否定した。
後者だった場合、俺は死ぬほど辛い話だなー、一人で二人分のコース料理をいただかなければならないのかなー、みたいなことをグルグル想像して5分程経過した頃だっ
た。
お目当ての彼女が登場する。
「はじめまして。。。。」
やべー、相当きれいだ、それでいてエロい、いや、セクシーだ。
瞬間的にキャパをオーバーした自分を感じた。
木の質感をそのまま活かし、シンプルでありながらモダンな印象を与える内装、天井は比較的高い、そんな立派な個室に案内される。
向かいあって座る、が、緊張してうまく話しができない。
たじろいでる俺を汲み取ってくれたのか、彼女は俺の容姿について、イメージとはだいぶ違うものの、そんなに悪いもんではない、的なコメントをしてくれた。
そのコメントで最悪の事態は免れ、ホッと一安心。
京懐石料理とお酒をいただきながら、段々と平常心を取り戻して行く。
3時間弱の間、いろいろな話をしたなー。
ブログの話しが半分ぐらいだったな。
うれしいことに、彼女は俺の拙い文章をよく読んでくれていた、俺の好きな果物、デートでつまらない人と言われた話、浴衣を買った話などなど。。。
せっかく買った浴衣はまだ着てないんだよ、、という話から、一緒に浴衣を着て花火を観に行こう、と誘ってみる。
今週末の東京湾花火大会だ。
彼女は別件で観にいく予定を入れていたようだが、それを失礼して俺と行ってくれるという。
やった、俺も勝ち組に仲間入りできるかもしれない。
で、東京湾花火大会って、晴海、竹芝、台場、どこで観るのがいいのかなー?
ベストポイントを知ってる人がいたら、コメントでもメールでもいただけると助かる、っていうか助けてほしい。
すべての料理を食べ終えた、10時を少し過ぎていた。
デートの着地点は、次回会うことを楽しみにできるような終わり方をすること、と自分の中で決めていた。そういう意味では次回の予定は取り付けたし、悪い雰囲気ではなかったので、すでに達成できたのではないかと思っていた。
それに俺は初めっから着ぐるみを剥がされている、危険すぎる男と思われたくなかったので、この後の流れを彼女にお任せすると、まだ大丈夫、ということで俺は速攻2軒目を予約する。
宮下さんにご挨拶して、足早に店を出る。
そしてタクシーに乗りこみ、ZETTON系の店「神南軒」へ。
続きは後ほど。