うまい店、エロい店

徒然なるままに記述する

「MAURESQUE」 白金

最近は隠れ家系の店に行くことが多い、別に隠れなくても誰も見ていないって言われたらそれまでだが、なんか、ちょっといい。

まだ行った事がない店で、看板を出していない、この手の隠れ家系の店は、知る限りでも10件近くある、恐ろしい話だ。

そして今回の「モレスク」、常連と思われる客で満席なんだから、ほんと隠れ家、恐るべしだ。

プラチナ通り沿い、ビルの1F。

なんか店があるなー、と注意深く歩いていれば気がつくだろう、しかし知らなければ怖くて絶対に入れない佇まい。

恐る恐る店に入る、割と明るい店内でひと安心。

カウンター8席ぐらい、テーブル席が3卓、奥に個室もあったようだ。

今回は、カウンターを利用させていただいた。

全体的な店の雰囲気は決してモダンとは言えない、でも何となく落ち着きを感じることができる、だから常連になれば相当居心地がいい店だんだろうと思った。

常連と思われる方々、かなりの勝ち組なんだろう、生活臭がまったくしない、ちょっと不思議な人たちが多かったなー。

ジャンルはイタリアンとフレンチのごちゃ混ぜって感じかな。

フルーツトマトのサラダ、トリュフのオムレツ、トランペット茸のリゾットをいただいた。

どれも、まーおいしかった。

特にトランペット茸のリゾット、イカ墨のリゾットのように黒々していて見た目はよくなかったが、それを相殺できるだけ十分なトランペット茸のよい香りは、おいしくいただく手助けをしてくれた。

店員の方は、図鑑を元にトランペット茸の説明をしてくれたり、スタッフの出身レストランの話をしてくれたり、一見の俺たちに対しても、親切に接してくれた。

そう、この日が、4回目のデート。

いろいろ、いろいろあって、彼女との距離があいていた。

理由は置いといて、その距離を縮めてくれるだけ、充分いい話ができた。

食事の後は、「ヴァン・ヘルシング」を観にいった。

ホラーとコメディが入り混じった映画で、あまりのつまらなさに、ちょっとビビッた。

しかし、絶対に笑えないタイミングで高笑いするオヤジがいた、そのオヤジの笑い方があまりにも面白くて、俺も彼女も終始笑うことができた。

そう言った意味では、楽しい、いい映画だった。

ある友人から、俺の進捗状況がよろしくない、とご指摘をいただいていた。

仮に俺の苗字を田中とする。

その友人は、そんな俺にあだ名を付けた。

暗闇坂田中」と。

暗闇坂宮下」で出会ってから、いまだに暗闇から抜け出せない俺を揶揄してつけてあだ名だ。

しかし、よくできたあだ名だ。

Mに傾斜した俺は、このあだ名が大変気に入っていた。

しかしながら、相当残念な話だが、先に薄明かりが見えてきた今となっては、新しいあだ名が必要なのかもしれない。